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何歳まで生きると国民年金は得するのか?

20歳以上60歳未満の方は、国民年金保険料の納付が義務となっています。やめたくてもやめられません。

そして、自分が老齢・障害になった時に年金を受け取れるのですが、絶対に抱く疑問は、「いったい何歳まで生きると払った保険料がもらった年金額を超えて得するのか?」ということです。

「年金は世代間扶養をベースとしており、働き盛りの人が高齢者や障害者・遺族の生活を支える制度なので損得で考えてはいけない」のですが、個人としてはそんなこと言ってられないのは当然でしょう。

保険料を払うからには最低でもそれ以上の老齢基礎年金を受け取りたいと思うことは当たり前です。

そこで、保険料額 < 老齢基礎年金額になる年齢を概算で割り出したいと思います。

気になる方は、ぜひ参考にしてください。

保険料額 < 老齢基礎年金額になる年齢の計算

まず、簡単に用語の説明からします。
保険料:20歳から60歳までに納めるお金
老齢基礎年金額:65歳から亡くなるまで受け取れるお金

年金制度は、保険料や年金額が毎年変更され、また、法改正もあるため近い将来のことも正確にはわかりません。したがって、平成27年(2015年)の保険料・年金額で計算します。

そして、障害基礎年金については受け取らなかったとして計算します。

平成27年の保険料額は月額1万5,590円、年金額は年額78万0,100円です。

年単位の方が計算しやすいため、保険料額を12倍して年額にします。
月額1万5,590円 × 12ヶ月 = 年額18万7,080円

さらに、解りやすいように端数処理します。
保険料額年額18万7千円、老齢基礎年金額年金額は年額78万円

保険料を納付するのは20歳〜60歳までの40年間なので、保険料の年額を40倍して生涯に払う年金額を算出します。
年額18万7千円 × 40年間 = 748万円

生涯で払う保険料額を1年で受け取れる老齢基礎年金額で割ることにより、年金額が保険料に達するまでの年数が分かります。
748万円 ÷ 78万円 = 約9.59年
四捨五入して10年とします。

老齢基礎年金は65歳からの支給なので、これに上記で算出した10年を足すことにより老齢基礎年金額が国民年金保険料額に達する年齢が分かります。
65歳 + 10年 = 75歳

つまり、75歳以上生きると年金は得をする!!と言えるのです。

過去や未来の保険料・年金額を考慮せず、また法改正で支給開始年齢が70歳になる可能性や保険料の納付が65歳までになる可能性があるので正確ではありませんが、大体この年齢で間違いないでしょう。

参考程度に見てください。

※法改正により、執筆当時と閲覧時で差異が生じる可能性があるので注意してください。
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