国民年金は義務なのか?

国民の三大義務と言えば、「教育を受けさせる義務・勤労の義務・納税の義務」が思い浮かびます。

これは憲法に定められた義務であり、小学生の時に学校でも習うので誰でも知っています。

そして、20歳以上になって考える疑問が、「年金制度に加入して保険料を納付する義務なんて有ったかなぁ?」ということです。

自主的に高額な保険料を負担して加入したいと思う人は少なく、保険料を払いたくないという思いからそう考える人も多いのでしょう。

確かに、国民の三大義務には「年金への加入義務、保険料の負担義務」は含まれていません。

しかし、国民年金法という法律があり、その中で年金制度への加入と保険料負担が義務付けられています。

年金が義務とされる国民年金法の条文

まず、法77条で強制加入被保険者について定められており、日本に住んでいる日本人全員が一定期間、国民年金の被保険者になります。日本に住めば外国人でも被保険者になるくらいなので、その強制力の強さがわかるでしょう。

そして、法87条では保険料の徴収・金額・改定について定められており、政府は被保険者から国民年金保険料を徴収できます。

さらに、法88条では国民年金保険料の納付義務者について定められており、年金制度維持のために被保険者以外からも保険料を徴収できるようになっています。

もちろん、経済的事情から保険料を納付できない方には国民年金保険料免除という救済の道もあります。

以上の条文により、国民年金への加入と国民年金保険料の納付は義務となっています。

ただ、学校では習っていないので、実際に自分が保険料を払う20歳になって疑問を抱くと言えます。

※法改正により、執筆当時と閲覧時で差異が生じる可能性があるので注意してください。
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