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年金運用を失敗した日本政府とGPIF

突然ですが、みなさんは株やFX(為替)などの投資をしたことはありますか?

多くの方が「やったことがない」と回答するでしょうが、実際には間接的にみんな投資しているのです。

国民年金や厚生年金保険の給付は「現役世代が納める保険料」で賄いきれないため、「国の予算」と「積立金」で補われており、その積立金が株や債券で運用されているため、結果的に日本にいる人や外国で任意加入している日本人はすべて投資していることになります。

そして、現在、年金運用に失敗し、巨額の含み損を抱えていると問題になっているのです。

なぜ、年金運用に失敗したのか?

年金運用については国民年金法なら75条、76条に定められており、「安全かつ効率的に行うことにより、将来にわたって、国民年金事業の運営の安定に資することを目的として行う」となっています。

そのためにGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が年金を運用しているのですが、実際には株高・円安を狙うアベノミクスの維持のために高値で株価を買い支えた結果、支えきれずに株価が大きく下げたことによって大きな含み損を抱えることになったのです。

首相や政府高官は株高・円安を狙った運用ではないと発言していますが、年金がアベノミクスの延命のために使われたことは明らかです。

それが原因で、アメリカ大統領の候補者指名争いをしている民主党のヒラリー・クリントン氏と共和党のドナルド・トランプ氏の双方から、日本と中国は名指しで為替操作国と批判されています。

また、債権よりリスクの高い株式投資の比率を24%から50%にしたことも株価の下支えに年金を利用した証拠であり、そのことが損失を拡大させました。

明らかに法律で定められている「安全かつ効率的」の文言に反しています。

年金運用損失額はいくらか?

GPIFによる発表は例年よりも3週間ほど遅い7月29日ということで、この文章を執筆している4月現在では分かりません。

ただし、選挙への影響を考慮して参議院選後の発表にずらしたことや、政府の「トータルで評価して欲しい」というコメントからも巨額の損失を被ったことだけは確かです。

試算としては、5兆円、6兆円という損失が見込まれています。

確かに、リーマンショックで大きく損失を出しても、アベノミクスで大きな利益を得ており、トータルで見る必要があるのは納得できますが、年金積立金約140兆円を運用して5兆円超の損失ではリスクが多き過ぎでしょう。

ちなみに、大きなマイナスを負った場合は将来の年金額が確実に減ります。

こんなことにならないために、7月29日の結果とこれからの運用方法について、国民一人一人が注目していく必要があるのです。

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